ともだちからの卒業
こわい。
いじめられるのはこわい。
わたしは、まさに現代の女子高生だ。ひとりになるのが一番こわい。
「……いじめられた……くな…い」
力ない声でわたしの声は響いた。
「あっそ」
奈美は、待ってましたかというようなにやけ顔をして、私から自由というものを奪った。
「じゃ決まり。今日から卒業までだ~れとも関わっちゃダメだし、ひとりでさみし~くしててね。
毎日しっかり見張るよん?
もし、誰かと関わったらいじめるから。
その友達もいじめるから。
覚えとけよ悠ちゃぁーーん」
わたしには一番きついことだった。
友達とわいわいするのが好きだし
会話することが好きだ
そして、高校生になったら友達とあれしたいな、これしたいなっていう
憧れがたくさんあったから
まだ高校生になって3ヶ月。
きっと、何かできることはあった。でも3人の存在が倒れそうになるほど怖くて、
ただの弱虫なわたしになってしまった。
こうして、わたしは真っ黒な日々を送ることになった。
"ともだちからの卒業"
をしたんだ。