シャッターの向こう側。
とにかく、この文化焚き付けを燃やせばいいんだよね?
割れ目があるから、そこから折って、それを網を外したグリルの底に置く。
あ~……石油臭いってこう言うことをいうんだよね。
うちはエアコンで過ごせるからあれだけど、実家は灯油ストーブだし、なんとなく懐かしい感じ。
しばらく実家にも帰ってないなぁ。
祖父ちゃん居なかったら、連絡もしないでっていつも小言が返ってくるし……
でも、さすがに4年近く帰ってないのはまずいかな。
今度のお盆は実家に顔を出しに行くか……
祖父ちゃんが居れば。
そう思いつつ、ライターの火を焚き付けに近づける。
「ピヨ……? ちょっ……待て!!」
「え?」
宇津木さんの声に振りかけ……
「うわっ……!!」
襟元を引かれてそのまま尻餅をついた。
半端ないくらいにメラメラと燃え盛るバーベキューグリル。
ほんの少しだけ焦げた毛先。
か、髪は女の命ですから……っ!!
「この……っ馬鹿が!! こんな小さなグリルに焚き付け全部入れる奴がいるか!!」
耳元で怒鳴られて固まった。
……ぇえ~と。
この腕は誰?
私の首から肩にかけて掛かっている腕は……?
そして、背中にある温もりは?
「大丈夫!? 雪ちゃん!!」
慌てて駆け寄って来た冴子さんが、目の前にしゃがんでくれる。
「ナイスよ、隆平」
ぐっと親指を向けた先は背後。
……って。
ぇぇええ!?
振り返った先に不機嫌そうな宇津木さんの表情があって……
「うきゃ~~~!!」
慌てて立ち上がって冴子さんを引き倒した。
「きゃ……っ!!」
「ごめんなさい……っ きゃぁああ」
倒れ込んだままの宇津木さんの足に引っ掛かって、また背後に倒れ込む。
「うわっ!!」
「ごめんなさ……っ!!」
また慌てて立ち上がろうとして、ガッシリ押さえ込まれた。
って……
割れ目があるから、そこから折って、それを網を外したグリルの底に置く。
あ~……石油臭いってこう言うことをいうんだよね。
うちはエアコンで過ごせるからあれだけど、実家は灯油ストーブだし、なんとなく懐かしい感じ。
しばらく実家にも帰ってないなぁ。
祖父ちゃん居なかったら、連絡もしないでっていつも小言が返ってくるし……
でも、さすがに4年近く帰ってないのはまずいかな。
今度のお盆は実家に顔を出しに行くか……
祖父ちゃんが居れば。
そう思いつつ、ライターの火を焚き付けに近づける。
「ピヨ……? ちょっ……待て!!」
「え?」
宇津木さんの声に振りかけ……
「うわっ……!!」
襟元を引かれてそのまま尻餅をついた。
半端ないくらいにメラメラと燃え盛るバーベキューグリル。
ほんの少しだけ焦げた毛先。
か、髪は女の命ですから……っ!!
「この……っ馬鹿が!! こんな小さなグリルに焚き付け全部入れる奴がいるか!!」
耳元で怒鳴られて固まった。
……ぇえ~と。
この腕は誰?
私の首から肩にかけて掛かっている腕は……?
そして、背中にある温もりは?
「大丈夫!? 雪ちゃん!!」
慌てて駆け寄って来た冴子さんが、目の前にしゃがんでくれる。
「ナイスよ、隆平」
ぐっと親指を向けた先は背後。
……って。
ぇぇええ!?
振り返った先に不機嫌そうな宇津木さんの表情があって……
「うきゃ~~~!!」
慌てて立ち上がって冴子さんを引き倒した。
「きゃ……っ!!」
「ごめんなさい……っ きゃぁああ」
倒れ込んだままの宇津木さんの足に引っ掛かって、また背後に倒れ込む。
「うわっ!!」
「ごめんなさ……っ!!」
また慌てて立ち上がろうとして、ガッシリ押さえ込まれた。
って……