シャッターの向こう側。
真実……もしくは事実
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まず血の気が引いて、それから一気に身体中が熱くなる。
何を突然言ってくるの。
何を突然聞いてくるの。
なんで聞いてくる。
そんな事。
そんな事は……
それは……
「宇津木さんには関係ないじゃないか!!」
思いきり突き飛ばしたら、お互いに2・3歩離れて向き合った。
「あのな、神崎」
「なんですかっ!」
「お前が俺を好きなら、俺に関係ないとは言えないだろう?」
「関係なんてないじゃないかっ! 私は告白するつもりも何も一切合切ないし!!」
「なんで?」
「なんでって、決まってるじゃない!」
「何が?」
この涼しげで、余裕しゃくしゃくな顔は何!?
「宇津木さん私を弟みたいって言った!」
微かに眉が跳ね上がり、宇津木さんは腕を組む。
「それから?」
それから?
「私の事、人間扱いしてくれないじゃないか!!」
「冗談だろうが」
あれが冗談なら、本気で宇津木さんの冗談は冗談に聞こえない。
「それに、宇津木さんは冴子さんと付き合ってるんじゃないか!」
「は?」
「私、あんな綺麗な人と張り合うつもりないし!」
「ちょ……っ」
「そりゃ少し怖いけど、冴子さんていい人だし。私はあんなに大人じゃないし。女らしくもないし!」
「ちょっと待て」
「待たない! だから──……」
「ちょっと待てって言ってるだろうが!」
宇津木さんの怒鳴り声に、身体中でビクッとなった。
なんか知らないけど、すごい怖い。
「黙って聞いてれば本気で好き放題だな、お前」
「黙って聞いてないじゃんか」
ちょっと自覚はあるのか、少しだけ眉を潜める。
「……ともかく、何を勝手に変な妄想してるんだお前は」
変な妄想って……
「……だって宇津木さん、冴子さんと仲いいし」
「ああ。悪くはないな」
「恋人ですかって聞いたような……?」
「お前から聞かれた記憶はない」
冷たい視線が返って来て、冷たい汗が背中を流れた。
まず血の気が引いて、それから一気に身体中が熱くなる。
何を突然言ってくるの。
何を突然聞いてくるの。
なんで聞いてくる。
そんな事。
そんな事は……
それは……
「宇津木さんには関係ないじゃないか!!」
思いきり突き飛ばしたら、お互いに2・3歩離れて向き合った。
「あのな、神崎」
「なんですかっ!」
「お前が俺を好きなら、俺に関係ないとは言えないだろう?」
「関係なんてないじゃないかっ! 私は告白するつもりも何も一切合切ないし!!」
「なんで?」
「なんでって、決まってるじゃない!」
「何が?」
この涼しげで、余裕しゃくしゃくな顔は何!?
「宇津木さん私を弟みたいって言った!」
微かに眉が跳ね上がり、宇津木さんは腕を組む。
「それから?」
それから?
「私の事、人間扱いしてくれないじゃないか!!」
「冗談だろうが」
あれが冗談なら、本気で宇津木さんの冗談は冗談に聞こえない。
「それに、宇津木さんは冴子さんと付き合ってるんじゃないか!」
「は?」
「私、あんな綺麗な人と張り合うつもりないし!」
「ちょ……っ」
「そりゃ少し怖いけど、冴子さんていい人だし。私はあんなに大人じゃないし。女らしくもないし!」
「ちょっと待て」
「待たない! だから──……」
「ちょっと待てって言ってるだろうが!」
宇津木さんの怒鳴り声に、身体中でビクッとなった。
なんか知らないけど、すごい怖い。
「黙って聞いてれば本気で好き放題だな、お前」
「黙って聞いてないじゃんか」
ちょっと自覚はあるのか、少しだけ眉を潜める。
「……ともかく、何を勝手に変な妄想してるんだお前は」
変な妄想って……
「……だって宇津木さん、冴子さんと仲いいし」
「ああ。悪くはないな」
「恋人ですかって聞いたような……?」
「お前から聞かれた記憶はない」
冷たい視線が返って来て、冷たい汗が背中を流れた。