シャッターの向こう側。
だってさ。
なんだかいいよね~。
こうやって誰かと、日常的な買い物って……
佐和子がウチに泊まったのも、もう一年以上前の話だし。
まぁ……
私が風邪をひいて、何故かみんなで泊まった日は別として。
宇津木さんが夕飯の食材をカゴに入れるのを眺めながら、朝食の食材も一緒に入れて……
そこに紛れたT字剃刀とか、歯ブラシが気恥ずかしい気分。
「本当に泊まるんですね」
しみじみ呟くと、
「……嫌か?」
ちょっと心配そうな声に顔を上げる。
……て、困った顔をさせたい訳じゃなかったんだけどな。
「なんだか……信じられなくて」
「……そうか」
そう言われながらも、頭をグシャグシャにされた。
……とっても照れ臭い。
そりゃさ……お互いイイ大人なんだし、照れなくてもいいんだろうけれど。
いや、やっぱり照れ臭い。
だってホラ。
今まで単なる同僚で、先輩で、会社の人だった人がよ?
会社で『おはよう』……って、
まぁ、一方的ではあったけれど、言っていた人がよ?
もしかしなくても、朝目覚めたら目の前にいる訳だよね?
それって……凄く緊張する。
緊張って言うか、うん。
心臓持つか?
「……何を考えてるんだ?」
「照れるなぁ……なんて」
……素直に言ってみたら、また沈黙された。
「……お前も照れるんだな」
照れるわぃっ!
だけど、今の一言でぶっ飛んだよ!
相変わらず失礼だな!
失礼は健在だな!
「でもやめてくれ。俺も照れる」
ブツブツ言われて、ポカンとした。
……あんまり考えてなかったかも。
宇津木さんでも照れるんだ。
てか、あんまりどころか、
「全然思いつきもしなかった」
「俺を何だと思ってる」
何だって言われたって、宇津木さんじゃないか。
お互いに視線が交わって、
「買い物しちゃいましょうか」
「思いきり話題を変えたな」
とにかく宇津木さんはスルーして、買い物を続けた。
なんだかいいよね~。
こうやって誰かと、日常的な買い物って……
佐和子がウチに泊まったのも、もう一年以上前の話だし。
まぁ……
私が風邪をひいて、何故かみんなで泊まった日は別として。
宇津木さんが夕飯の食材をカゴに入れるのを眺めながら、朝食の食材も一緒に入れて……
そこに紛れたT字剃刀とか、歯ブラシが気恥ずかしい気分。
「本当に泊まるんですね」
しみじみ呟くと、
「……嫌か?」
ちょっと心配そうな声に顔を上げる。
……て、困った顔をさせたい訳じゃなかったんだけどな。
「なんだか……信じられなくて」
「……そうか」
そう言われながらも、頭をグシャグシャにされた。
……とっても照れ臭い。
そりゃさ……お互いイイ大人なんだし、照れなくてもいいんだろうけれど。
いや、やっぱり照れ臭い。
だってホラ。
今まで単なる同僚で、先輩で、会社の人だった人がよ?
会社で『おはよう』……って、
まぁ、一方的ではあったけれど、言っていた人がよ?
もしかしなくても、朝目覚めたら目の前にいる訳だよね?
それって……凄く緊張する。
緊張って言うか、うん。
心臓持つか?
「……何を考えてるんだ?」
「照れるなぁ……なんて」
……素直に言ってみたら、また沈黙された。
「……お前も照れるんだな」
照れるわぃっ!
だけど、今の一言でぶっ飛んだよ!
相変わらず失礼だな!
失礼は健在だな!
「でもやめてくれ。俺も照れる」
ブツブツ言われて、ポカンとした。
……あんまり考えてなかったかも。
宇津木さんでも照れるんだ。
てか、あんまりどころか、
「全然思いつきもしなかった」
「俺を何だと思ってる」
何だって言われたって、宇津木さんじゃないか。
お互いに視線が交わって、
「買い物しちゃいましょうか」
「思いきり話題を変えたな」
とにかく宇津木さんはスルーして、買い物を続けた。