シャッターの向こう側。
そしてマンションの部屋に着くなり、宇津木さんは何とも言えない微妙な顔をする。
「お前。掃除くらいすれば?」
「片付けも出来ない人みたいに言わないでくれませんかっ!?」
「……整理整頓出来てる様にも見えないがな」
その視線が、リビングの片隅に積み上げられた段ボールに向かった。
まぁ……確かに後回しにしたかも知れない。
「アルバムかファイルを買ってから、と思ってるんです」
「写真?」
「ですけど」
かなり前に〝仕分け〟と称して、引っ張り出してきたまんま。
宇津木さんはキッチンに買い物した袋を置くと、考え深そうに段ボールを見てる。
もしかして……見たいとか?
「見てみます?」
「いいのか?」
「雑なの多いですよ~。学生時代のもありますし、ボツにしたのもあるし」
「夕飯。少し遅くなってもいいか?」
「問題ないです」
とりあえずソファーの所まで段ボールを持って行く宇津木さんを眺め、冷蔵庫からお茶のペットボトルを取り出した。
「お前よくこれだけ集めたな」
「集めた訳じゃないんですけど……」
専学時代の課題現像とか、何となく撮ったモノとか、フォトコンに出さなかったモノとか……
いっぱいになると、段ボール一つにまとめてしまい込んでいただけ……と言うか。
まぁ……いろいろあったし。
うん。
私悪くない!
「今、自分を正当化したろ」
……何故解る。
「お茶飲みますかぁ?」
「また話題を変えたな」
「さっきから、いちいち言いますね」
「言わないと勘違いするだろうが」
「いや。いくらなんでも今のは勘違いしないですから……」
お茶を注いだグラスを目の前のテーブルに置きに行くと、ニヤッとされた。
「見るか?」
「へ?」
写真から視線が上がって来て、手招きされる。
……そんな面白いもの撮ったかな。
と、覗き込んだら。
「わきゃ……っ」
「これでいい」
なんて、涼しい顔で写真に視線を戻す宇津木さんだけど。
何故か、私は宇津木さんの膝に座っていて。
「お前。掃除くらいすれば?」
「片付けも出来ない人みたいに言わないでくれませんかっ!?」
「……整理整頓出来てる様にも見えないがな」
その視線が、リビングの片隅に積み上げられた段ボールに向かった。
まぁ……確かに後回しにしたかも知れない。
「アルバムかファイルを買ってから、と思ってるんです」
「写真?」
「ですけど」
かなり前に〝仕分け〟と称して、引っ張り出してきたまんま。
宇津木さんはキッチンに買い物した袋を置くと、考え深そうに段ボールを見てる。
もしかして……見たいとか?
「見てみます?」
「いいのか?」
「雑なの多いですよ~。学生時代のもありますし、ボツにしたのもあるし」
「夕飯。少し遅くなってもいいか?」
「問題ないです」
とりあえずソファーの所まで段ボールを持って行く宇津木さんを眺め、冷蔵庫からお茶のペットボトルを取り出した。
「お前よくこれだけ集めたな」
「集めた訳じゃないんですけど……」
専学時代の課題現像とか、何となく撮ったモノとか、フォトコンに出さなかったモノとか……
いっぱいになると、段ボール一つにまとめてしまい込んでいただけ……と言うか。
まぁ……いろいろあったし。
うん。
私悪くない!
「今、自分を正当化したろ」
……何故解る。
「お茶飲みますかぁ?」
「また話題を変えたな」
「さっきから、いちいち言いますね」
「言わないと勘違いするだろうが」
「いや。いくらなんでも今のは勘違いしないですから……」
お茶を注いだグラスを目の前のテーブルに置きに行くと、ニヤッとされた。
「見るか?」
「へ?」
写真から視線が上がって来て、手招きされる。
……そんな面白いもの撮ったかな。
と、覗き込んだら。
「わきゃ……っ」
「これでいい」
なんて、涼しい顔で写真に視線を戻す宇津木さんだけど。
何故か、私は宇津木さんの膝に座っていて。