シャッターの向こう側。
「一度……かなり前に、お前の弁当食っただろ」

 そう言いながら腕を掴まれ、ソファーに引き寄せられる。

「……そだっけ?」

「お前が、加納に駆り出された時……貰っただろ」

 言いながら、キュッと抱きしめられる。


 それは……


 かなり昔の話かな?


「朝飯は無理だが。弁当は助かる」

 そう言って、ニヤリとする宇津木さん。

「ちなみに、朝飯は無理だが」

「うん?」

「よく寝ると、元気になるぞ…?」

「…………」

「違うものなら食える」

「ちょ……っ?」

「休みだし。いいな?」


 いや。


 休みだけど、それとこれとは話が違う!


 てか、ちょっと!

 どこを……っ!


 なんて、慌てているうちに……


 とても楽しく頂かれてしまった。


「宇津木さんて、エッチだよね」

「悪いか?」

 ……堂々と言われてもさ。


 なんて答えればいいのさ?










 2010.2/21 fin
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