シャッターの向こう側。
「し、仕事中!」
仕事中だし!
仕事しに来てるんだしね!
ねっ!?
「そうだな」
「だから手を離して、手を!」
「勝手にうろつかないって約束できるか?」
「仕事中はしないっ!」
言い切ったら、眉をしかめられた。
「それは……」
ん?
「約束をしないと言う意味か?」
「へ?」
「それとも、私生活ではフラフラすると言う決意か?」
はぁ!?
「な、なに言ってるの! 宇津木さん訳わからないですからっ!」
「たまにはそういう事もしたほうがいいらしい」
「そういう事って何っ」
「甘い雰囲気とか、そういうの」
いや。
困るからっ!
とんでもなく困るからねっ!
「何を真面目な顔で言ってるんですかっ!」
「何がだ」
「だから……その、色々と!」
「何か問題あるか?」
「仕事ですからっ!」
叫んだ途端に、
ゴツンと、やたら固い何かに頭をぶつけた。
「………っ!?」
そこは見慣れた宇津木さんの部屋で……
テーブルに頭が乗っている。
視線を上げると、今や定位置になりつつあるパソコンデスクの前に、冷たい視線を返してくる宇津木さんがいたりして……
「あれ?」
何が起こってるの?
「……お前な」
「は、はい」
「俺が真面目な顔して仕事してたら、何か問題でもあるのか?」
無言でお互いに見つめ合う。
「……お前」
「は、はひ」
「今、寝てただろう」
ゆ、夢?
今の……
夢?
なんか、やたらに現実的な夢だったよね。
でも、宇津木さんって仕事中は鬼だし。
絶対にあんな事にもなるはずもなく……
願望っ!?
あれって私の願望なのっ!?
「何を頭を抱えてる」
「う、ううん。別に」
「寝ていてもいいが、邪魔はするなよ?」
ほら。
邪険にするし。
仕事中だし!
仕事しに来てるんだしね!
ねっ!?
「そうだな」
「だから手を離して、手を!」
「勝手にうろつかないって約束できるか?」
「仕事中はしないっ!」
言い切ったら、眉をしかめられた。
「それは……」
ん?
「約束をしないと言う意味か?」
「へ?」
「それとも、私生活ではフラフラすると言う決意か?」
はぁ!?
「な、なに言ってるの! 宇津木さん訳わからないですからっ!」
「たまにはそういう事もしたほうがいいらしい」
「そういう事って何っ」
「甘い雰囲気とか、そういうの」
いや。
困るからっ!
とんでもなく困るからねっ!
「何を真面目な顔で言ってるんですかっ!」
「何がだ」
「だから……その、色々と!」
「何か問題あるか?」
「仕事ですからっ!」
叫んだ途端に、
ゴツンと、やたら固い何かに頭をぶつけた。
「………っ!?」
そこは見慣れた宇津木さんの部屋で……
テーブルに頭が乗っている。
視線を上げると、今や定位置になりつつあるパソコンデスクの前に、冷たい視線を返してくる宇津木さんがいたりして……
「あれ?」
何が起こってるの?
「……お前な」
「は、はい」
「俺が真面目な顔して仕事してたら、何か問題でもあるのか?」
無言でお互いに見つめ合う。
「……お前」
「は、はひ」
「今、寝てただろう」
ゆ、夢?
今の……
夢?
なんか、やたらに現実的な夢だったよね。
でも、宇津木さんって仕事中は鬼だし。
絶対にあんな事にもなるはずもなく……
願望っ!?
あれって私の願望なのっ!?
「何を頭を抱えてる」
「う、ううん。別に」
「寝ていてもいいが、邪魔はするなよ?」
ほら。
邪険にするし。