シャッターの向こう側。
気がつかなかったけど、なんか好みの形だ。
直径は5・6センチくらい。
蝶の形を模っている。
……うわぁー。
こんな目立つデザイン、何で今まで気付かなかったのかな!?
そう思って、視線を横にすると今度は花のレリーフに気がついた。
丁度手すりの端々に、何の花かは判らないけど同色の銀のレリーフ。
お花畑に、蝶?
そう思って天井を見て、今度は目を丸くした。
……太陽?
天井から射す照明。
その影が、中央に円形周りは曲線を描くギザギザ。
どう見ても、太陽だよね……
花に、蝶に、太陽……?
うーん。
何か意味があるんだろうか?
ロビーに着いたので降りながら首を傾げる。
結構、凝り性なんだな……
ま、考えてても仕方がないか。
疑問は保留にしてカフェに向かうと、にこやかな坂口さんだけが居てニコニコと手を振っていた。
「あれ? 宇津木さんは……?」
「ここの広報担当に交渉中」
笑顔のままで言いながら、メニュー表を私に差し出してくる。
「宇津木の奢りらしいから、高いの頼むといいよ。夕飯まだなんでしょう?」
「あ。はい」
メニューを開いて、悩む。
……交渉ってなんの交渉なんだろう。
「ああ。なんか不思議そうな顔だね」
坂口さんの声に、ちらっとメニューから顔を上げた。
……そんなに顔に出てたんだろうか?
「わっかりやすいよね。君」
ニコニコ笑いながら、ソファータイプの椅子に寄りかかり足を組む。
すごく足が長いんですね……
「なんていうか、宇津木がメールでは写真を送れないとか言って来たから、俺がこっちに来たわけ」
「はぁ……」
確かに写真をプリントして、コンピューターにスキャンしてデータ化するのは面倒だけど、出来なくはない。
首を傾げてると、坂口さんは笑い声をあげた。
直径は5・6センチくらい。
蝶の形を模っている。
……うわぁー。
こんな目立つデザイン、何で今まで気付かなかったのかな!?
そう思って、視線を横にすると今度は花のレリーフに気がついた。
丁度手すりの端々に、何の花かは判らないけど同色の銀のレリーフ。
お花畑に、蝶?
そう思って天井を見て、今度は目を丸くした。
……太陽?
天井から射す照明。
その影が、中央に円形周りは曲線を描くギザギザ。
どう見ても、太陽だよね……
花に、蝶に、太陽……?
うーん。
何か意味があるんだろうか?
ロビーに着いたので降りながら首を傾げる。
結構、凝り性なんだな……
ま、考えてても仕方がないか。
疑問は保留にしてカフェに向かうと、にこやかな坂口さんだけが居てニコニコと手を振っていた。
「あれ? 宇津木さんは……?」
「ここの広報担当に交渉中」
笑顔のままで言いながら、メニュー表を私に差し出してくる。
「宇津木の奢りらしいから、高いの頼むといいよ。夕飯まだなんでしょう?」
「あ。はい」
メニューを開いて、悩む。
……交渉ってなんの交渉なんだろう。
「ああ。なんか不思議そうな顔だね」
坂口さんの声に、ちらっとメニューから顔を上げた。
……そんなに顔に出てたんだろうか?
「わっかりやすいよね。君」
ニコニコ笑いながら、ソファータイプの椅子に寄りかかり足を組む。
すごく足が長いんですね……
「なんていうか、宇津木がメールでは写真を送れないとか言って来たから、俺がこっちに来たわけ」
「はぁ……」
確かに写真をプリントして、コンピューターにスキャンしてデータ化するのは面倒だけど、出来なくはない。
首を傾げてると、坂口さんは笑い声をあげた。