不良の俺とクールな後輩
それ理由になってねぇから
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「おい!おい、寝るな吉原!!」
名前を呼ばれてる気がして
俺はゆっくり頭を持ち上げた。
午前の授業はずっと寝通してたから頭が痛いのと
昼前で腹が減ってるのとで
俺の気力が元々100あったら今は5ぐらい
「いつもいつも寝やがって…!去年からだよな。よく2年に進級出来たな!」
うるさい英語の教師は
俺が機嫌悪そうに睨んだことで一瞬言葉に詰まった。
「と、とにかく!放課後に職員室に来なさい!」
……は?
俺がよく状況を飲み込めていない内にチャイムが鳴って
教師は逃げるように教室から出て行った。
「うわぁ…先生よくやるよね。」
「ほんとほんと。あの吉原君に喧嘩ふっかけるなんてね。」
「あの先生放課後に消されるんじゃね?ハハハ!」
「おいやめとけよ。吉原に聞こえたら俺達が消されるぜ。」
聞こえてるし
その前に消したりするわけねーだろめんどくさい
だけどこんな言葉には昔から慣れていて
まともに友達がいたことのなかった俺はもはやなんとも思わない。