不良の俺とクールな後輩
『麻耶!急に帰っちゃうからびっくりした!今日はゆっくり休むんだよ~!』
そんな文字が並んでて私は思わず笑ってしまった。
もう1回ベットに寝転んで時計を見上げると、もう夜7時
......ユキ先輩どうしてるかな
そう思って私は自分で驚いていた
今までこんな時に思い出すのはいつもハルだった
だけどユキ先輩に出会って、私の中で大きかったハルの存在はどんどん小さくなっていくんだ
その代わりに存在感が増してくるのはユキ先輩だった
私は、ユキ先輩のことが好きなの?
自分にそう聞いてみたけど、ちょっと何か違う気がして
プルルルルルルルルルルル
私がため息をつくと、また携帯が光った
だけど今度は音もなっている
電話?......無視無視
頭痛いのに鳴らないで
プルルルルルルルルルルル
「......ハイ。」
我慢出来なくて電話に出ると
『麻耶ぁ!?熱はどーなんだ!!』
余計に頭痛をひどくするような声が響いて、私は電話から耳を離した。