Red Water
あっ…せっかく話せると思ったのに…!
もっと話したいっ!

※因みに一度も話した事ありません。

「く、倉田さん…!」

あっ…ヤバイ…

と思った時には既に時遅し。
後ではクククっと笑いを堪えている奴が2名。

「…は?何?」

怪訝そうにこちらをみる倉田が目の前に。

あぁーー、死にたい!!!

何となく変な空気が流れ初めている。
どうしよう、と悩んでいるとその空気を
いいのか悪いのかKYの陸が切り破った。

「あっ、待てや翔、仲間外れにするために呼んだんじゃねーんだわw」

ブツブツと文句を言っている翔をよそに陸は話を始めた。

「今度の日曜日に黒田町の遊園地行かね?」

「ゆ、遊園地…?」

オカルト系だとばかり思っていた私と百合子は拍子抜けした。

「陸、遊園地とか黒田町にあったっけ?」

いつの間にか翔も普通に話に混じっている。

ドキンー…

や、やばい…
声聞くだけで緊張する…。
ってそうじゃなくて!
今は陸の話に集中!!

「て事だから日曜日、日沢駅前に1時に集合な!」

あ、あれっ、なんか知らないうちに話が進んでいる…

「んー、お前。」


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