EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

どうやら三人グループで歌手活動をしているらしい。

カロンがアイドルという事実にもビックリしたが、そもそも吸血鬼の世界にアイドルがいたことに驚く小鳥。

種族が吸血鬼なだけで、社会的には人間世界とかなり似ているのかもしれない。


「と、いうことは、アルトさんや蜜莉さんもアイドル…」

「そうそう。理解してくれた?なんならファンになってくれてもいいよ?」

人懐っこい表情でアルトに微笑まれた時、始業のチャイムが鳴った。

「あっ、静理が来た」

ルカが言った通り、チャイムと同時に静理が教室へ入ってくる。

彼がプリントを配布していく姿を見て、本当に先生なのだと小鳥は実感した。



そして、講義が始まった。





< 108 / 505 >

この作品をシェア

pagetop