EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「俺も次は電子工学とってるから行くけど……小鳥。気をつけてね」

心配げな眼差しで小鳥を見てからルカも席を立つ。

次いでオーレリアンも立ち上がった。

「オーレリアンさんも、違う授業ですか?」

「当たり前でしょ。僕はそんなバカっぽい授業はとらないよ」

「お前は帝王学だよな。あんなつまんなそうな授業、よく受けるよ」

ルカに言われ、フンと鼻を鳴らす。

オーレリアンは負けじと言い返した。

「そういうルカは授業についていけてるわけ?電子工学なんて、お前の抜けてる頭で理解できてるの?正確に理解できてたら奇跡だよね」

「こんにゃろ~!」


言い合いをしつつも二人で歩き出すところ、仲が良いのか悪いのか。


そんな弟達を見送った後、白魔が「さて」と言いながら立ち上がった。

「僕らも移動しよう。教室、変わるでしょ?」


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