EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「あんたも来んのか?」

嫌そうな顔をしてカロンが白魔を見る。

「もちろん。僕は小鳥の行くところへ行く。それだけさ」

小鳥の髪に指を絡め、白魔が言った。


「ねえ、一緒していい?」

「ああ。蜜莉も同じだよな」

「うん」

残っていた蜜莉もどうやら「正しい人間の飼い方」を選択したお仲間らしい。


「蜜莉さん……どうしてその授業をとったんですか…?」

俺のペットにならないかと口説いてきたカロンだから、彼がこの授業に惹かれた理由は想像できるが、蜜莉はどうなのだろう。


「え?うーん……飼いたい子がいるから、かな?」

それって人間なんですか、と切実に聞きたかった小鳥だった。

彼らにとって人間をペットとして飼うことは、人間が犬を飼うみたいに普通なことなのだろうか。


(というか、人間=食糧=ペット!?)


凄まじい扱いだ。


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