EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「へ?トイレ?」
「は、はい…」
顔を赤くして頷いたら白魔が割って入った。
「何?小鳥。誘ってるの?」
魅惑的に微笑みつつ迫ってくる白魔にビビって一歩後ずさると、蜜莉がまともなことを言ってくれた。
「何をどう解釈したらそうなるの?生理的な問題でしょ。行ってくれば?我慢して毒たまったらバカみたいだよ」
彼の意見に小鳥がこくこくと頷いていると、カロンが難しい表情をした。
「まあ、行くのは良いけど……これどうすっかな」
「……ですよね」
手錠を見つめる二人。
その時、白魔が突拍子もない提案をした。
「カロン、女子トイレ入れば?」
「え!?ダ、ダメですよ!」
「うーん……入ってもいいけど周りがうるさそう」
「そうだよ。アイドルとしてのメンツ潰さないで」
本人は入っても良いらしいが、蜜莉に止められ却下となる。
「あの!私、トイレくらい一人で大丈夫ですから、ちょっとだけ手錠を外してくれませんか…?」