EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「結婚、式…?」
「ん?なんか僕、変なこと言った?」
「闇人と人間の結婚て、普通なんですか?」
あまりに質問が突拍子なかったのか、蜜莉はキョトンとした表情で小鳥を見つめた。
「あ~……そこから説明させるの…?」
「すみません。全くの無知で…」
「まあ、いいよ。君、本当に何も知らないみたいだし…。あのね、基本的に僕ら闇人同士で結婚しても子供は作れないんだ」
「え?」
「僕ら自身には生命を生み出す力はない。けど、人間と交われば話は別。だから子孫を残したいなら人間と結婚するしかないんだよ。ちなみに僕の場合、母親が闇人で父親が人間」
「逆パターンもありなんですね」
「うん」
蜜莉は先程小鳥にあげたミルクソーダ味のキャンディーを出して袋を開けた。
おにぎりを食べ終わった小鳥はサンドイッチに手を伸ばす。