EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「そうだ、飲む?水だけど」
キャンディーを舐めながら水筒を差し出してくる蜜莉。
世話好きな性格が手伝って、さっきから何かと気がきく。
「あ、はい。いただきます」
喉も渇いていたので遠慮なく受け取った。
そんな小鳥を観察するようにジッと見つめて蜜莉は問う。
「ねえ、その敬語は癖?違うならヤメテ。なんかくすぐったい」
「えっ、あ…うん」
「たぶん歳も近いしね。君いくつ?僕は二十二」
「十六です…あっ!」
小鳥の敬語に頬をムッと膨らませた蜜莉だったが、小鳥が申し訳なさそうな表情をするとすぐにニコッと笑顔になった。
「やっぱり近いね。僕らは長生きだから若作りで百歳千歳当たり前だし、それと比べたらさ」