EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

なんてことを聞くのだろう。

一瞬にして小鳥の頬が赤く染まり、熱を持つ。

その反応から白魔は肯定と受け取った。


「彼氏とかいるの?」

「いません……。いたこと、ないです」

小さな声で言ったらとびきり綺麗な笑顔が返ってきた。

「そう。良かった。いたら地上まで行かなきゃならないからね。殺しに」

「こ、殺…!?」

ビックリを通り越して蒼白になる小鳥などお構いなしに、白魔は独り言を呟いた。

「彼氏がいたことないってことは…僕との今が初デートってことか」

「え…?これ、デートなんですか?」

「デートでしょ?二人きりで休日にお出かけ。このシチュエーションでデートじゃないなんて言わせないよ」

デート宣言をされたと同時に、そっと肩を抱かれた。

白魔に寄り添う体勢になり、さらに心臓が高鳴る。


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