EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「僕のプリマドンナ…」

耳にかかる甘い吐息。

「また……欲しいな」

ツツツと首筋を指先でなぞられた。

意味を理解し強張る身体。

「ダメ…です!白魔さん…!」

「フフッ、言葉での抵抗なんて無意味だよ。首が嫌なら……そうだね。カロンと同じところで許してあげる」

そう言うと白魔は小鳥の耳たぶをペロッと舐めた。


「ここなら、いいでしょう?」


良くない。

が、どうすることもできない。

逃げ場のない小鳥はなす術もなく、白魔の牙に支配を許してしまった。





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