EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ




「うわ~!本当にスーパーだ…!」

店内は地上によくある大型スーパーそのものだった。

建物は三階建てで、一階は食糧品、二階は服や雑貨、そして三階には本や家具などが売られている。


「何階へ行く?君の行きたいところへお供するよ」

入口付近にある案内図を眺める二人。

「えと…食糧品を買うので……一階です」

買い物カゴとカートを用意しながら、ふと思う。

「あっ、あの!お金って、地上と同じの使えますか?」

もしも地下世界特有の通貨が存在し、それしか使えなかったら、小鳥の持っている全財産は無価値なものとなってしまう。

そんな不安を白魔は笑顔で吹き飛ばしてくれた。

「大丈夫だよ。基本的に地上と同じもの使ってるからね」

それを聞いてホッとしていると白魔はさらに言った。


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