EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

男子だから料理に興味がないとか、そういうこと以前の問題らしい。

「なら、今度食べに来る?私、キッチンを作ってもらったから料理ご馳走するよ!あ…そんな、大層なものは…作れないけど」

シェフのように手の込んだ素晴らしい料理は難しいが、普段作る家庭的な料理なら振る舞える。

恥ずかしげにそう付け加えたにも関わらず、蜜莉の瞳がキラキラと輝いた。

「いいの!?嬉しいな!誰かの手料理って食べてみたかったんだよね」

「あまり期待されても、その…」

「ご飯と味噌汁と卵焼き。作れる?」

「え!?あ、うん」

「ならOK。いずれご馳走になるよ」

そんなので良いのかと内心ぼやいていると、ご機嫌ななめの白魔が背後から擦り寄ってきた。


「小鳥、僕の許可もなく男を家に呼ぼうなんて…イケナイ子だね?」


どこに潜ませていたのか、携帯用のナイフを小鳥の細い首に突き付ける。

いきなりの事に驚き、小鳥はゴクリと唾を飲み込んだ。


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