EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「血液サンプルって、どこにあるんだろう…」
グルリと部屋を見回してそれらしきものがないか探す。
すると、コンピュータの横に冷蔵庫のような機械を発見した。
(血を保存するなら…)
思いつきだった。
何気なくそれに近寄り、ドアを開けてみる。
「あっ!」
瞬間、ひんやりとした冷気が小鳥の身体に纏わり付いた。
中を確認すると、試験管に似た容器がたくさん並べられており、そこに血液が入っている。
「なんだっけ、サンプル番号…。O-J…Fの……37?」
思い出しながら容器に貼られたラベルを見て目的のサンプルを探すが、O-J-Fから先の数字が37で始まるものが見当たらない。
(嘘~…なんでないの?もしかして37って記憶、間違ってる…?)
一通り中を探した後、途方に暮れた小鳥は一度、保存機械のドアを閉めた。
「見つからないよ…」
当たりかと思ったが、この中にはなかった。
他にも同じような機械がないか調べようとその場を移動する。
と、その時。