EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ


(え?えぇ!?そんなにいっぱいいるの!?)


ビックリな情報に口をポカンと開けると、オーレリアンが眉間にシワを寄せた。

「勘違いするなよ?闇人だからって一夫多妻なわけじゃないから。もう全員死んでるし」

「そ、そうなんですか…」


話をしながらD―4の教室へ入る。

するとオーレリアンは小鳥を教卓に近い一番前の席に座らせた。

「あの…なんで、ここに?」

「次はここで僕が受け持つ講義がある。終わるまでそこに座ってジッとしてなよ」

「僕が受け持つ」ということは、オーレリアンが教えるということだ。

単純にすごいなと思いつつ、先程の血液サンプルの件を思い出してハッとなる。

「もしかしてさっきのサンプル、次の授業で必要だったんですか!?」

「その通りだけど、いいよ別に。サンプルとしてはあれが一番マシだったってだけで、執着はないから」

しれっとした表情で言っているが、やはりないと困るはず。

そう考えた小鳥は思い切った提案をした。


「あの…もし良かったら、さっき採られた私の血……使って下さい」

「は?」

「使えればですけど…やっぱり私なんかのじゃダメですか?」


< 192 / 505 >

この作品をシェア

pagetop