EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
(え?えぇ!?そんなにいっぱいいるの!?)
ビックリな情報に口をポカンと開けると、オーレリアンが眉間にシワを寄せた。
「勘違いするなよ?闇人だからって一夫多妻なわけじゃないから。もう全員死んでるし」
「そ、そうなんですか…」
話をしながらD―4の教室へ入る。
するとオーレリアンは小鳥を教卓に近い一番前の席に座らせた。
「あの…なんで、ここに?」
「次はここで僕が受け持つ講義がある。終わるまでそこに座ってジッとしてなよ」
「僕が受け持つ」ということは、オーレリアンが教えるということだ。
単純にすごいなと思いつつ、先程の血液サンプルの件を思い出してハッとなる。
「もしかしてさっきのサンプル、次の授業で必要だったんですか!?」
「その通りだけど、いいよ別に。サンプルとしてはあれが一番マシだったってだけで、執着はないから」
しれっとした表情で言っているが、やはりないと困るはず。
そう考えた小鳥は思い切った提案をした。
「あの…もし良かったら、さっき採られた私の血……使って下さい」
「は?」
「使えればですけど…やっぱり私なんかのじゃダメですか?」