EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「白魔、さん…上原さんは…どうしたの…?」
「上原?……ああ、さっきの人間なら今、血抜きをしているよ」
「ち、ぬき…?お、お願い、やめて!!上原さんはクラスメートなの…!ひどいことしないで下さい!お願い!!」
涙が溢れそうになるのを必死に堪え、縋るように訴える。
しかし、現実は残酷だ。
「残念だけど…もう遅いよ。血抜きをするために身体をバラしたからね。彼女は、死んだ」
あっさり告げられた言葉は、とても小鳥には理解しがたいものだった。
「う、うそ…信じない……そんなの…」
自分の目で確かめるまで小鳥の脳は涼子の死を否定し続けるだろう。
そう悟ったのか、白魔はおもむろに屠殺部屋のドアを開けた。