EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「うっ…!」

そこは血の臭いで充満していた。


真正面にあったのは、赤黒く染まった台所。


小鳥は両手で口を押さえた。

吐きそうだった。


「この機械を使うんだよ。自動でやってくれるからね」

そう言って白魔が示したのは、台所の横に置いてある巨大な機械だった。


機械は動いている。


「うそ……そんなっ…」


ふと視線を床に向けると、血まみれのブラウスとスカートが視界に入った。

それらは小鳥が涼子に渡したものだ。

恐る恐る自分が貸した制服を拾い上げ、震える両手で抱きしめる。


「うそだ……こんなの…い、いやあああっ!!!!!!」



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