EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

小鳥の頬に大粒の涙が伝った。


「帰りたい……」


「え?」


「地上に……帰りたいよ……」


この悪夢から抜け出したい。

地上に戻って、またあの平凡だけれど安心して暮らせる日々を送りたい。

薄暗い地下世界ではなく、日のある暖かい地上で――。



「小鳥」


――許さない


とでも言うように白魔が小鳥の唇を奪った。

「んっ…!」

嫌がる素振りを見せる小鳥に、白魔は容赦なく舌を差し入れる。

逃がさない。

繋ぎ止めたくて、深いキスで小鳥を蹂躙する。


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