EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
壁に押し付けるかたちで首を圧迫され、声が出せない。
苦しさに口を開ける小鳥を嘲笑うように、オーレリアンが至近距離で囁いた。
「なんとか言えよ。ああ、そっか。答えられないか。首絞めてるからね」
ギリギリと容赦なく小鳥の首を絞めつつ、彼は悪魔の笑みを浮かべた。
「このまま絞め殺してやってもいいけど、それじゃ憐れ過ぎるからチャンスをあげる。上手い言い訳してみなよ」
パッと手を離し、例の写真をピラピラと見せつける。
いつの間にか写真はオーレリアンの手に渡っていた。
「ケホケホッ!ゲホッ…そ、その写真、オーレリアンさんの白衣に入ってたんです」
「は?僕の白衣?」
「はい。洗濯物の白衣に写真が入ってるなんて知らずに洗ってしまったので、写真が…こんな…。本当にすみません!」
「お前が盗んだんじゃないの?嫌がらせに」
「なっ!?そんなことしません!」
「ふーん」
まだ疑うような返事をするとオーレリアンは腕を組んでしばし考えた。
「まあ、確かに。無知なお前には無理か。これを有効活用させるための情報なんて握ってないだろうし」