EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
オーレリアンは写真を小鳥に向け、金髪女性を指差した。
「この人が誰だかわかる?」
「いえ…。知りません」
「だよね。知らなくていいから。メスブタには関係ないし」
「はい…」
小鳥の返事を聞くとオーレリアンは白衣のポケットに写真を仕舞った。
「今回は僕の不注意でもあるから殺さないであげる。今後こういうことがないよう気を……って、なにそれ」
小鳥の首を見つめてオーレリアンが目を細めた。
「この悪趣味なデザイン、もしかしなくてもカロンの首輪?」
アクセントのリボンを引っ張りながら睨みつけてくる。
小鳥は小さく頷いた。
「貰ったんです」
ペット用の首輪だとはわかっていたが、可愛いので外さないでいた。
ただそれだけなのに、オーレリアンは狂気的な眼差しを向けた。
「それ付けてるってことは、お前、カロンのペットになったの?」
「え…?」
「いや、お前にペットの自覚があるかないかなんてどうでもいい。重要なのは、カロンがお前を気に入ってるってこと」