EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「うん。多めに作ったから」
ならば早速いただこう。
ということで蜜莉は小鳥と一緒にキッチンへ移動した――のだが…。
「ちょっと、なんなの君達。食べたいなら小鳥にお願いすれば?」
夜中に作っておいたカレーを温めて、ご飯と共に皿へよそる。
キッチンテーブルに着席した蜜莉の前にごくごく一般的なカレーを出したら、興味があってくっついてきた白魔、カロン、ルカがハエの如くたかり出した。
それぞれがスプーンを片手に蜜莉の皿から味見する。
「ん…意外とスパイシーだね。もっと甘い方が僕好み」
「へー、小動物の手料理ってこんな味なんだな」
「なんか斬新。だけど美味い!」
三人の反応を見てから小鳥は恐る恐る蜜莉に尋ねた。
「ミッつんは、どう…?」
果たして蜜莉の口に合っただろうか。
モグモグと咀嚼するベビーフェイスをジッと見つめて感想を待つ。