EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

勉強組みはそっとしておくことにして、フェオドールと小鳥は居間へ行く。

すると、居間のドアから丁度カロンが出て来た。

「おー、フェオと小動物とか。珍しい組み合わせ」

さして興味もなさげに言ってから、ジッと小鳥を見つめるカロン。

「なあ。俺、今から出掛けるんだけど、あんたも一緒に来ねぇ?」

「……カロン、今日は仕事じゃなかったのか?」

フェオドールが問えば、カロンはコクリと頷いた。

「うん。だから仕事場に小動物連れ込んで、俺の溺愛してるペットだって周りに自慢しまくる」

無表情で呆れるフェオドール。

却下の言葉を口に出そうとしたら、小鳥が先にビックリ発言をかましてくれた。

「わ、私……ペットになるなら…フェオさんのペットになりたいです」


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