EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
集え、マスカレード


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「絶対ピンク!!ピンク着た小鳥が一番可愛いんだってば!」

「何言ってんの。白でしょ。メスブタは飾るよりも汚されて綺麗になるタイプだよ」

「えー、この派手な赤とか良くねぇ?これ着た小動物には手錠がよく似合いそう」

「小鳥ちゃんみたいな大人しい雰囲気の女の子に赤は派手じゃないかい?俺としては黒とか…オススメしたいな」

「は?僕のプリマドンナには紫しかないよね。可愛らしさも色っぽさも兼ね備えてるし」

「……上品な水色がいいと思う」

「ほらほら息子達。小鳥ちゃんが何を着ても可愛いのはわかっているから、いい加減どれにするか決めなさい」


さて、歓迎パーティーはいよいよ明日。

その主役である小鳥のドレスは何がいいかと、居間では小鳥抜きで兄弟プラス父親が話し合いの真っ最中だ。


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