EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

他人。

そう――ささやかなパーティーと言いつつ、歓迎会には大勢の招待客が来るらしい。

ジェラルドと親しい人達や、闇人のお偉いさん、クラヴィエ家に媚びへつらうその他諸々。

他にも、蜜莉やアルトといったルカ達の学友も招待している。

少なくとも百人は来るだろう。

この説明をジェラルドから聞いた小鳥は、誰が主役で何の目的だったかわからなくなりそうな規模に目眩を覚えたとのこと。

「確かに、プリマドンナの柔らかくて美味しそうな肌を大勢に曝すのは嫌だな。静理、ハイネックのやつどんなのある?」

そう言って白魔が静理に近寄った時だった。


――カチャリ


居間のドアが控えめな音を立てて開いた。

皆、一斉に振り向けば、そこにはパーティーの主役である小鳥が。


< 332 / 505 >

この作品をシェア

pagetop