EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

蜜莉の話によると、軍人や軍学校の闇人に人間嫌いが多いんだとか。

軍の役割は主に闇人狩りをする人間から闇人を守ることであるため、そのような敵対思想の温床になりやすい。

「共存主義は支配主義の正反対。人間と手を取り合って生きていこうっていう考え方だよ」

「あんたみたいな小動物も含めて“人間は友”ってな。共存主義の筆頭は俺らの親父だぜ」

「え!?ジェラルドさんが!?」

驚くも、納得できる。

ジェラルドは小鳥にとても優しい。

それに人間と再婚するあたり、人間嫌いではなさそうだ。


「失礼。さっき凄い音がしたけれど、どうしたのかな?」

睨み合うルカと氷河の間に静理が入って来た。

もう演奏は終わったようで静理の後ろには白魔やフェオドール、オーレリアンもいる。

「静理!こいつら、小鳥を殺そうとしたんだ!爆弾持たせて」

ルカの説明を聞いて静理の目が見開かれる。


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