EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「危ね!小鳥、下がって!」

壁ギリギリまでルカと一緒に避難する。

すると白魔が近寄ってきた。

「ねえ、ルカ。僕のプリマドンナに爆弾渡したやつ、誰?」

「え?ああ…あいつ、蜜莉の弟」

ルカが紫音を指差すと、白魔は笑顔でナイフを構えた。

「ありがとう。半殺しにしてくるよ」

「大魔王、大人気ない…」

蜜莉がぼやくも聞く耳持たず。

白魔は紫音と対峙した。


「馬鹿じゃない?年長者が真っ先にキレてどうすんのさ」

ぶつぶつ言いながら懐から注射器を取り出すオーレリアン。

「ウイルス打って大人しくなってもらおうか」

「それはヤメロ!!マジヤメロ!」

ウイルス注射の悲惨さを知っているルカが慌てて止める。

「なら他にあいつら止める良策があるのかよ?」

末っ子が兄を睨んだ時だった。


< 369 / 505 >

この作品をシェア

pagetop