EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「危ね!小鳥、下がって!」
壁ギリギリまでルカと一緒に避難する。
すると白魔が近寄ってきた。
「ねえ、ルカ。僕のプリマドンナに爆弾渡したやつ、誰?」
「え?ああ…あいつ、蜜莉の弟」
ルカが紫音を指差すと、白魔は笑顔でナイフを構えた。
「ありがとう。半殺しにしてくるよ」
「大魔王、大人気ない…」
蜜莉がぼやくも聞く耳持たず。
白魔は紫音と対峙した。
「馬鹿じゃない?年長者が真っ先にキレてどうすんのさ」
ぶつぶつ言いながら懐から注射器を取り出すオーレリアン。
「ウイルス打って大人しくなってもらおうか」
「それはヤメロ!!マジヤメロ!」
ウイルス注射の悲惨さを知っているルカが慌てて止める。
「なら他にあいつら止める良策があるのかよ?」
末っ子が兄を睨んだ時だった。