EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「大丈夫。俺が小鳥を守るから」
ルカの手だ。
「俺も守ってやるけど?だから小動物は首輪つけてご主人様の目の届くところにいろよ?」
カロンに頭を撫でられる。
すると白魔が肩にのしかかってきた。
「僕がずっと傍にいてあげる。だから今日は一緒に寝ようね」
「白魔、それは小鳥ちゃんが迷惑じゃないかな?」
静理が威圧感たっぷりに微笑めば、その隣でオーレリアンが口角をつり上げる。
「お前、良かったな。僕達兄弟にケンカ売ってきた身の程知らずのあいつらをギャフンと言わせたいから、徹底的に守ってやるよ」
末っ子の言葉に小鳥が目を丸くしていたら、いつの間にかフェオドールが目の前に立っていた。
「……大丈夫、マドモアゼル。君は一人じゃない」
――守ってやる
心強い兄弟達の存在。
いつもなら彼らに身の危険を感じるが、今は違った。
「ありがとう、ございます…」
握られた手を意識し、気持ちを落ち着かせる。
小さく深呼吸してから笑顔を見せたら、小鳥の震えは自然と止まった。
少女の傍には六人の守護者。
パーティーが終わるまで――否。
終わった後も、ずっと。