EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
入場料を払い遊園地の中へ。
「あ、観覧車がある!ジェットコースターも…!」
辺りをキョロキョロ見回す小鳥。
そこは地上にある一般的な遊園地と変わらないように見えた。
(遊園地なんて久しぶりだなぁ…)
父親とまだ仲が良かった小さい頃、一度だけ家族三人で遊園地へ遊びに行ったことがある。
遠い記憶なのでおぼろげだが、初めての遊園地に興奮していたことと、観覧車に乗った思い出だけはハッキリ覚えていた。
「どれから乗る?小鳥はどんなのが好き?」
「んー…遊園地には一回しか来たことないので、どれが好きかは…」
ちょっとわからない。
どうしようか迷っていると、カロンが小鳥の手をクイクイ引っ張って、こう言った。
「お化け屋敷」
カロンは主張する。
「俺、お化け屋敷いきたい」