EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「え…お化け屋敷は……あの…」

「何?小動物はお化けとかダメな感じ?」

「は、はい…。ホラーは…苦手です」

「そ。なら決まりだな。行くぞ。お化け屋敷」

「え!?カロンさん!?私の話、聞いてましたか!?」

繋いだままの手を勢いよく引っ張られ、お化け屋敷の方へ歩かされる。

焦る小鳥。

そんな時、小鳥の救世主がまたもや割って入った。

「ストーップ!カロンの自己チュー!小鳥嫌がってんだろ!俺もお化け屋敷は反対!」

「あー…そうだったな。ルカもお化けダメだったな」

思い出したカロンはわしゃわしゃと弟の金髪を撫で回した。

「大丈夫。カロンお兄さんに任せろ」

「何をだよ!」

「ほい。手繋ごうなー」

「やめっ!離せよ、カロ~ン!」

こうして救世主は誰も救うことなくお化け屋敷へと連れていかれたのだった。




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