EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

メモ用紙を受け取るとレオは下の階に下りてしまった。

小鳥達はそのまま最上階へ。

上がりきった先に現れた一本しかない廊下を真っ直ぐ進めば、夜空の星を描いた美しい扉とぶつかった。

「少し待て」

どうやらお目当ての扉ではないようだ。


(また動くのかな?)


黙って待っていると一分も経たずに時間が来た。

床が回転し、星空の扉が左に移動して消えていく。

そして右側から新しい扉が現れた。

描かれているものは、端整な顔立ちの若い男性。

彼は右手で杖を頭上に掲げている。

「魔術師。実力派クラスのシンボルだ」

ツカツカと歩み寄り、魔術師の扉を開く。

ついて行くしかない小鳥は氷河の後を追って寮への扉を通ったのだった。






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