EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「あ~、懐かしいなぁ!軍服久しぶり!」
緑の逆五芒星が入った詰め襟を着てご機嫌なアルト。
その様子を見てルカは何気なく尋ねた。
「なあ、アルトってなんで軍学校ヤメタの?」
「えーと…欲望のままに仲間を拷問しちゃったからかな?三人殺して退学になった感じ」
「うわ~…マジかよ」
「仕方ないじゃーん。俺、趣味が拷問だし。所属も拷問専門のクラスだったしさ」
二人の会話に聞き耳を立てながら着替え終わったカロンは不満そうに自分の手足を見た。
「げ…サイズちっさ」
「困ったな。一着足りない」
服の数を数えて静理が唸る。
「ならもう一人ひんむいてくるよ」
そう言った白魔が廊下の隅にある男子トイレに向かった。
「なんでトイレ?」
カロンが首を捻ると振り返って白魔が笑う。
「サボり魔がいそうでしょ」
それから三分後、トイレで二人のサボり魔を撃退した白魔は青のラインが入った軍服を着て戻ってきたのだった。