EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「さっきから勧誘されまくっててさ。いい加減ウザイ!」

ギュッと腕にしがみついてくる紫音を引きはがそうとルカが奮闘する横で静理が苦笑した。

「生憎と俺達は軍の犬になる気はないよ。さあ、ルカを放してくれないかな」

「むう……惜しいけど、仕方ないか」

紫音は納得いかない表情をしつつもルカから離れた。

「また改めて脅迫……間違った。勧誘してあげる」

不吉なことを仄めかし大実技室に戻っていく。

ルカはホッとしてからハッとした。

「ああー!!結局聞き出せなかった!」

「大丈夫だ。俺達が情報を手に入れた」

フェオドールが報告した丁度その時、螺旋階段の上から残りの騒がしい三人が下りてきた。

「火炎放射器の次はガトリングガンとか、ホントもう、ふざけるな!!」

「あのドアを開けたのは俺じゃないし。アルトだアルト」

「アハハハ、当たりだと思ったんだけどな~」

「…君達さ、よく無傷でいられたね」

ピンピンしている弟達とプラス一人を呆れた目で見つめる白魔。

意図せず全員が合流したところで、彼らは白魔達の情報を信じて最上階に向かった。








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