EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「ハハッ、嫉妬心全開。おもしれぇー」

小鳥の頭だけ撫でながらカロンが氷河を嘲笑う。

「というか、メスブタ最悪。僕達がお前のために走り回ってる間に餌付けされてるとか…ウッザ!……浮気してんなよ」

拗ねたような顔のオーレリアンに罵倒されるも、傷つきはしなかった。

むしろ心強くて小鳥が安堵の笑みを見せると、オーレリアンは何を勘違いしたのか呆れ顔。

「お前、罵られてるくせに笑うなよ。マゾ?」

「ふぁ……ねえ、無駄話してないでさ、小鳥を連れてサッサと帰ろうよ。なんか眠くなってきた」

欠伸をする白魔を横目にフェオドールが小鳥を手招く。

「マドモアゼル、こっちへ」

テーブルから離れ、フェオドールのもとへ行こうとした小鳥だったが…。


――ガシリ


「行かせないぞ。お前はここで闇人になるんだ」


氷河に腕を掴まれ、引き寄せられる。

「は、放して下さい!私、自殺なんてしません…!」

「自殺!?小鳥にそんなこと絶対させねぇ!!」

「けど、小鳥ちゃんを闇人にするっていう発想は……悪くないかもしれないね」

「おい静理!お前どっちの味方だよ!」


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