EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

小鳥をルカに会わせる気はない。

白魔の目はそう語っていた。

「さあ、小鳥」

シアターの部屋へ促され、大人しくそこへ。

入ってすぐ閉められてしまった扉に小鳥は耳を当てた。


(ルカくん…!)


ガチャリと音がする。

どうやら白魔が廊下へ通じる扉を開けたようだ。


『白魔!!小鳥は!?』

『彼女は僕のもの。ルカに会わせるわけないでしょ』

『ちょっとでいいんだ!話をさせてっ』

『ふーん、必死だね。そうだなぁ…。僕が一緒にいてもいいなら……考えてあげるよ』

『っ……それでも、いいから…頼むっ』

『フフッ、わかった。なら小鳥のキッチンで待ってなよ。彼女を連れて行くから』

『え?今すぐはダメなの?』

『ああ…今、小鳥は人前に出られる状況じゃないからね』

『はあ!?なんだよそれ!白魔、お前小鳥に何もしてないよな!?一緒に…ね、寝たとか言ってたけど…小鳥を傷つけたなら許さない!!』

『ハハッ!心地好い眼差しだね。嫉妬?』

『うるさい!変態!』

『失礼な奴。小鳥はこんなののどこがいいんだか。理解できないね』

『理解できなくて結構!キッチンで待ってるからな。絶対連れて来いよ!』


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