EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「静理っ!!」
怒りを露わにさせる白魔だが、カロンに首根っこを掴まれた。
「あんたは早く行かないと遅刻だぜ?心配だから一緒に行ってやる」
「放しなよカロン!気持ち悪い!」
「はいはい、ヒデー兄貴もいたもんだ」
呆れ顔でエレベーターを操作する。
カロンは白魔を引きずってエレベーターに乗り込んでしまった。
それを確認した静理が小鳥にそっと伝える。
「小鳥ちゃん、自分の部屋で待ってるといいよ」
「え…」
「ルカが迎えに行くからね」
ウインクする静理。
フェオドールもニッコリ微笑んでいる。
どうやらこのためにわざと小鳥を家に留めたらしい。
「わかりました。ありがとうございます」
この場にいる三人にお礼を言ってから小鳥は自室へ。
三日ぶりに話ができる嬉しさでそわそわしていたら、すぐにルカがやって来た。