EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「つまりは白魔にとっても危険てこと。だから見つかりにくい……と思う」

ルカは小鳥を手招いてエレベーターの近くの扉を開けた。

パッと部屋の電球がつく。

そこは寝室のようで、天蓋つきのダブルベッドが中央を占めていた。

「うわぁ…豪華なベッドですね」

女の子なら一度は憧れるだろうお姫様ベッド。

まさしく、これがそうだ。

「そのベッドは小鳥が使って。ここ、小鳥の部屋だから」

説明しながらルカは別の扉に向かった。

「こっちの部屋がドレッシングルーム。この奥にバスルームがあるよ」

「あの、ここで暮らすならルカくんの食事とかは…」

「ああ、大丈夫!俺用にブラッディーボトルを準備したから。小鳥が使う食材も運んどいたし、しばらくは不自由しないと思う」

寝室には扉が三つある。

ルカは三つ目の扉を開けた。


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