EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
さて、朝日が昇り、二人にとっての就寝時間がやって来た頃。
ルカはある重大なことに気づき愕然としていた。
「なんで…!なんで寝室がないんだ!」
小鳥に用意した部屋の他にも寝室があるだろうと思っていたのだが、どうやらこの二階建ての屋敷に寝室は一つしかないようだ。
「マジか…。俺どこで寝よう…?」
サロンのソファーにでも横になろうか。
そう考え掛け布団を探していたところ、小鳥に見つかった。
「ルカくん、どうしたんですか?」
「ああそのっ…ちょっとプチハプニング?的な…」
意味がわからず首を傾げる小鳥。
見つめられたルカは苦笑しつつ頬をかいた。
「実は…俺が使う寝室がなくてさ。ソファーに寝床作ろうとしてたとこ」
困っている表情のルカを助けてあげたい。
小鳥はしばらく考えてからハッと閃いた。
「なら、あのベッドを一緒に使いませんか?大きいので二人くらい余裕で寝られると思いますよ」