EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

良かれと思い提案したのだが、ルカは首を勢いよくブンブン振り全力で否定した。

そして、顔を真っ赤にさせゴニョゴニョ。

「………それはつまり…一緒に寝るってことで…」

ルカは赤い顔のまま小鳥の瞳を覗き込んだ。

「誘ってるの…?小鳥」

すると、いろいろ疎い小鳥もさすがに気づいたようだ。

「いえ!そそっそんなつもりは…!」

こちらも頬を染めて否定したため別々に寝ることが決まった。

ルカは一階のサロンで。

小鳥は二階の寝室に戻った。


用意されていたパジャマに着替え、ベッドに入る。

横になって天蓋を見上げ、小鳥はちょっぴり不安になった。


(電気はつけておこう…)


慣れていない部屋で明かりを消すのは、なんだか怖い。

小鳥はそのまま目を閉じた。





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