EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
不機嫌な声が頭上から聞こえた。
見上げればそこには金髪の少年。
「オー…レリアン、さん?」
「聞こえなかったのか?ドアの前で寝るな。邪魔、迷惑、消えろ」
どうやらオーレリアンの部屋の入口で倒れてしまったようだ。
「何へばってんの?ほら、起きろよ」
髪をわしづかみにし、小鳥の顔をジロジロと見つめるオーレリアン。
彼の不躾な視線は、彼女の首筋で止まった。
「ハッ…噛み痕ね。手が早い白魔?エロい静理?大食いのカロンか?ルカはないとして……まさか兄様じゃないよね?」
嘲るように話し掛けられるも、小鳥は言葉を返す気力すらなかった。