EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「て、手錠…!?カロンさん、どこから…!」

「いつも常備してる。されたくなったら言って」

有り得ない発言に小鳥は目眩を覚えた。


「カロン!お前何やってんだよ!!」

手錠に気づいたルカが突っ掛かる。

「そうだよ。どうして僕と小鳥を繋がなかったのさ」

「おい白魔、ツッコミ入れるとこそこか!?」

いがみ合いがいつの間にかコント化している横で、静理が小鳥を手招いた。

「さ、エレベーターが来たから乗って。これでさらに下へ行くよ」

静理が示した先には小鳥が以前乗ったエレベーターよりも、さらに大きくて立派な装飾がほどこされたエレベーターがあった。


「静理!マジで出すのかよ!?」

「ルカ、いいじゃないか。小鳥ちゃんだってずっと屋敷の中では気分が塞がってしまうよ」


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