スカイ×ラブ


『姫、その井戸をご覧になりますか?』



「全部…が見えてしまうのでしょう?」



シンは再び、全てを見透かした様な目で姫を見ます。


『いかがなさいます?』



 <シンは敵じゃないわ>


「少しだけなら…見てみようかしら?」



『少しだけ…と言う訳には参りませんよ。』


『何もかもが、一瞬の内に姫の中に映り込むでしょう』


「シン、私はそれに、耐えられる?」



シンは少し考えてから、



『お守りしますよ☆』


とだけ言って、普通の猫と変わらない姿に戻りました。


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