精一杯の背伸びを
「……お前。周りのことも少し考えろっ!どれだけ勝手なことしてるのか、わからないのか!?」
とうとう榊田君は怒鳴り声をあげた。
うるさい。
うるさい。
ほっといて。
何もかもが煩わしい。
全てが煩わしい。
榊田君はそんな私を見てか、軽蔑するように言った。
明らかに蔑んでいる声色だった。
「お前さ。本当に身勝手でガキだな。だからだよ。仁に子ども扱いされるのは」
一瞬、頭が真っ白になる。
「お前みたいなのが相手にされるわけねぇな」
汚く吐き捨てられる。